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楽園追放 -Expelled from Paradise- [邦画レビュー]

71o59NrmfxL._SL1245_.jpg「楽園追放 -Expelled from Paradise-」
(監督:水島精二)

アミューあつぎ映画.comシネマで今やってます(2015年2月13日まで)。

未曾有の災害『ナノハザード』の影響もあり、98%の人類がデータ化されてサーバ内で生活するようになっている西暦2400年。地球の衛星軌道上に置かれたサーバ=『電脳世界ディーヴァ』では地上から度々ハッキングを受けるようになっており、事件解決が急がれていた。
捜査官アンジェラ(釘宮理恵)は高官たちから命を受け、クローン技術で作った実体を持った身体『マテリアルボディ』に意識をダウンロードした後に地球に降下。地上での補佐を担うディンゴ(三木眞一郎)と共に、未だに生身で生活を続けるわずかな人たちの中からハッカー『フロンティアセッター』を追う。
しかし彼女らはその意外な正体を知ることで、今まで信じてきたものと決別せざるをえなくなるのだった。


うーん・・・第一印象としては「非常に残念な出来損ない」という感じ。もしかしたら今の日本のSFアニメ全体がこうなのかもしれないが・・・・

今作でとにかく一番残念なのはキャラクターが生きていない。なんでこうもステロタイプなの?いかにも売れ線のキャラを出しておいて、これで商売はオッケーみたいな製作陣の態度に顔面蒼白(笑)。苦笑すらする気が失せる。

中身は大人だけど16歳の身体で、でも胸は発育が良くて、露出多めの未来服姿の主人公アンジェラ。ややオヤジがかったハードボイルド風、斜に構えた性格だけど頼りがいのあるディンゴ。見た目も性格付けも(そしてアニメ発声で聞くに堪えないアテレコも)ここまでステロタイプなキャラを見たのは久しぶりだ(汗)。
基本的にこの二人だけで物語は進行するため、当然ドラマが全く盛り上がらない。心に傷を持つなり何かコンプレックスがあるなり、後半の犯人との絡みに関わる何らかのヒネリを少しは加えようよ・・・・

だいたいアンジェラの設定を上手く生かすだけでも少しはドラマを作れるはず。どうしてもティーンにしか見えないからディンゴが面白おかしくちょっかいを出すけど、中身は大人だからサラリとかわした上にディンゴに強烈なカウンターを食らわすとかさ。そういう中で二人の過去の断片が語られれば、もう少しキャラクターが生きただろうに。
アンジェラの性格描写見てもそのまんま16歳っぽい青二才感。製作陣たち本人がその設定を忘れたかのような物語の進行が情けない。

キャラと物語の極端なステロタイプ化に呼応するように、BGMもなんだかやたらとありがちな付け方。盛り上げようというところでは威勢のいい音楽が大盤振る舞いされており、緊迫感のかけらもない。この辺り考え方が統一されていると言えば言える(笑)。

監督の水島精二氏は、あの劇場版「ガンダム00」の監督。ガンダムという枠であり得ない未確認生物とのファーストコンタクトを描いてしまった、ワタシ的にはガッカリな監督でもある。
ただ逆に言うと、それくらいにいわゆる「SF」的なものを描きたい人なんだろう。だから「データ化された人類(「ゼーガペイン」でもうやっちゃってるが…)」「暴走するAI」「太陽系外へのフライト」などの要素をちりばめたSF作品を作ったのだろうと思う。

だからこそ、もう少し一般の観客を意識した良質なSF映画を作って欲しかったとワタシは思う。こんなオタクだけしか相手にしないような作品をいくら量産しても、状況は何にも変わりませんよ、監督。





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